お知らせ

当施設の新型コロナウイルス対策とプールの特性について

新型コロナウイルスの影響を受け、日本スイミングクラブ協会は「スイミングクラブにおける新型コロナウイルス感染拡大予防のためのガイドライン」を制定し、換気や消毒の徹底、来館者制限を定めたのはもちろん、更衣室や送迎バスなどにおける感染予防を呼びかけています。

当施設ではそのガイドラインを遵守したうえで、独自の施策も実施中です。施策として、入館前に検温チェックと手指の消毒、マスク着用を徹底しており、見学者にはヘルスチェックシートを記入していただき、人数制限を設け、皆様には安心して利用していただくよう努めております。

新型コロナウイルスに対するプールの特性

スイミングスクールではプールの特性からウイルス感染リスクが低いとされています。その特性とは「塩素」と「湿度」にあります。プールの消毒として「塩素」が用いられますが、この塩素濃度が適切な数値で管理されているプールにおいては、大腸菌などの危険な細菌はすぐに死滅し、咽頭結膜熱の原因になるアデノウイルスも不活性化します。新型コロナウイルスも性質は同様とされていることから、塩素が正しく用いられたプールで“水”を通じてウイルスに感染する可能性は極めて低いと考えられています。

そして室内プールの「湿度の高さ」もウイルス抑制に効果があるとされています。実際に、例年猛威を振るうインフルエンザウイルスの生存率について「温度22℃、湿度20%の環境では60%以上が生存する」とされる一方、「温度21℃、湿度65%の状態では、16時間後にウイルスの99%が増殖力や感染力を失う」という報告もあります。また、空気が乾燥している状態ではウイルスがほこりと一緒に空間中に浮遊してしまいますが、水分量の多い状態ではウイルスの浮遊および活性力も抑制できます。

そして、高湿度によって不活性化するのはインフルエンザウイルスだけではありません。一般的な風邪ウイルスも湿度60%前後の環境下では増殖できず、数時間経過すると不活性化していきます。この様な観点から水泳はウイルス感染リスクが低いとされています。

日本スイミングクラブ協会が「常時換気を行う際には、加湿器等で適度な湿度を維持(40%以上を目安として)する工夫を」と周知、推奨しているのはこのためです。

この様なプールの特性を活かしつつ対策を徹底し、利用者の皆様には安全で安心なプール利用を提供しております。今後とも変わらぬご愛顧のほどよろしくお願いいたします。